私が決める2014アニメオブジイヤー
年越し前に決めよう2014年アニメオブジイヤー
2014年1月(冬)~10月(秋)にスタートしたTVアニメシリーズを基本として劇場版orOVAは別枠として各部門別に趣味で勝手に選んでいきます
(観なかったアニメもたくさんあるのでご了承を)
まだ明けてない!まだ年は明けてないんだ!!
○ベスト・キャラクターデザイン・オブジイヤー
残響のテロル(キャラデザ:中澤一登)
今年はあまり好みのキャラデザは無くてですね。それでも中澤一登さんのデザインは美しいと感じました。残響のテロルというアニメ自体はですね、30分くらいにまとめれば良作になった気がしますね。オサレな音楽も爆発中だけ流せば良いんじゃないかと。いやそもそも時代設定を幕末にして、桜田門外の変を起こすシナリオにしたら内容なんてろくになくてもOKだったんじゃ?
なんでこいつだけアトラスのゲームキャラみたいなデザインなのかだけは理解不能ですけど。
○ベスト・アクション・オブジイヤー(作画)
ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル(監督:梅津泰臣)
第一話アバンの2分間だけで制作期間9ヶ月という悪魔のようなこだわりによって生まれたアクションシーンは必見です。あのシーンを描くために山手線の走ってる電車の上に乗せてくれと頼んだがJRに断られたというエピソードも納得。BD・DVDでの修正版をスカパーで流してくれたので見ましたが、キャラクター描写が細かくなって伏線も機能するのでシナリオ全体の印象もかなり変わりますね。やはり監督にとっては宮崎駿のように全てを自分で描くのが理想なんでしょうね。あとゴア描写はやっぱ必要。
上がTV版、下がBD修正版。同じシーンなんですけど完全に新規カットですね。比較記事も作ろうと思ったんですけどね(汗)
○ベスト・アクト・オブジイヤー(作画)
ハイキュー!!(監督:満仲勧)
アクションだろと言われそうですけどセシル入れたかったのでこっちに。原作者の古舘春一さんの絵がもともと上手いのですけど、ここまで再現した上にバレーシーンでは上乗せしてくるとは感嘆です。芝居も良かったし、音響もリアルだったし、脚本構成も上手かったしつーかこのアニメ全部凄かった。うん。でも一番凄いのは原作だから……(ぷるぷる)
特に序盤の殺人鬼みたいな顔もきっちり再現されててファンとしては嬉しい。よし、次は四ツ谷先輩のアニメ化だな(違う)
○ベスト・3DCG・オブジイヤー
ウィッチクラフトワークス(3D制作:オレンジ)
顎が外れるほどフル3DCGアニメ作品が出た今年。そもそもどのアニメも3DCG無しでは成り立たないくらい頼っているためか、一方でCGのしょぼいアニメが多かった印象。CG屋の人材不足ですね。もちろんフル3DCGアニメの3Dはさすがにレベルが高いわけで、そんな中でシドニアでも良かったんだけど、ウィッチクラフトワークスのCGの方が印象に残ったかな。OPの回り込みも人物含めCGだしね。とはいえやっぱマジェスティックプリンスのオレンジが一番だけどね。
また動画工房×オレンジで制作してくれないだろうか。
○ベスト・アート・オブジイヤー(美術)
ごめん、消去法。そもそも美術が印象に残ったTVアニメが無い。でも蟲師続章は前作より美術がパワーアップしてる気がしたよ。特に森が黒く描かれてる迫力は良かったね。
オダジョーが悪いわけじゃないけど観なきゃよかったよ(実写)
○ベスト・スコア・オブジイヤー(劇伴)
極黒のブリュンヒルデ(音楽:鴇沢直)
超人気作曲家で独自の世界を持つ梶浦由紀か澤野弘之か。はたまた実写でも活躍する林ゆうきか。あれだけの仕事を抱えながらクオリティを保つMONACAか。名前の読みにくい光宗信吉か。名盤ぞろいの2014年でしたが、今年と言えばこの人(俺の中で)一躍時の人となった鴇沢直しかないでしょう。アニメ極黒のブリュンヒルデの評価の9割は鴇沢直によるところと言え、ハイレゾ音源が配信されるのも当然。この秋も甘城ブリリアントパークの主題歌作曲といい(俺の中で)ノリに乗っており来年以降も目が離せません。
Gokukoku no Brynhildr 極黒のブリュンヒルデ OP / Opening ...
つーか鴇沢直って誰?何者?
○ベスト・テーマソング・オブジイヤー
みんな集まれ!ファルコム学園(曲:Falcom Sound Team jdk)
「Go!Fight!」
TVアニメ「みんな集まれ!ファルコム学園」番組紹介PV - YouTube
他の追随を許さない圧倒的存在感。
○ベスト・OP・オブジイヤー
東京喰種トーキョーグール(OP絵コンテ演出:嶌田惣一)
このOP全部良いんですけど、あえて挙げるなら他のアニメでも使われたモチーフにおいて全て勝ってるところ。冒頭の青空なら京アニの石原監督が好きなモチーフだけど完全に東京喰種OPの青空のほうが綺麗だし、画面にヒビが入るのもSAO2はじめ他のOPはダサくなるところを綺麗にはめてるし、1コマでスローっぽく描写するのもくどくなくてカッコいい。凄い。
ノンテロップスペシャル版 TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」オープニング映像 TK from ...
たまごっちの人らしいです。
○ベスト・ED・オブジイヤー
ばらかもん(EDディレクター:まじろ)
キャラクターデザイン総作画監督も努めたまじろさん。やっぱデジタル作画系は短編やらせると上手いんだよなぁ。彩色から撮影も全部一人でできちゃうのが大きいんでしょう。このアニメ自体もレベル高かったです。ただ1クール観ると飽きるような。
Barakamon ばらかもん ED / Ending 「Innocence」 - YouTube
20代から30代の腕のいいクリエイターって嘘つくの上手くてヒリヒリするわ
○ベスト・ストーリーテリング・オブジイヤー
キャプテンアース(シリーズ構成脚本:榎戸洋司)
ストーリーを評価するとなると原作ものよりオリジナルものを選ばないと、という思いがあるのでオリジナルで一番興味を引いたテキストといえばキャプテンアースをおいて他にないです。序盤に関して言えば脚本テクニックもこれが一番上でした。事前情報から大体テーマやメッセージは予想出来て、実際その通りの展開でした。最終話視聴時は「セカイ系の総括になった」みたいな感想を持ったのですが、振り返ってみれば単純に懐古だけでなく時代の先端を行くテキスト表現があったように思えます。特に主人公とヒロインの恋愛描写の説得力は使われた時間に反してかなり大きなものがありました。依存や自立のその先の絆みたいな(うまく言葉にできない)。ただ映像として表現出来ていたかというとちょっと怪しいよな。初期稿を売ってください、一万で買います。
冗談じゃなく本当につらぬいちゃうんだよなぁ
○ベスト・ビデオアニメ・オブジイヤー(OVA)
コミックス16巻付属OVAですね。さんざん褒めたし。 問題はBD版は出るのか?ということよ。
夜桜四重奏~ツキニナク~でやっと俺たちのヨザカルが帰ってきたよ^^ - アニメ?ゲーム?語る?(仮)
○ベスト・ムービー・オブジイヤー(劇場作品)
思い出のマーニー(監督:米林宏昌)
さんざん褒めたしね。
思い出のマーニーは傑作(ネタバレなし) - アニメ?ゲーム?語る?(仮)
思い出のマーニーにおける作画の凄さ - アニメ?ゲーム?語る?(仮)
気が向いたらもっと考察したい。 たまこラブストーリーも凄く良かった。こんなブログ作るくらい。こっちも気が向いたら更新したいとは思っているのだが。
○ベスト・アニメ・オブジイヤー(TVシリーズ)
キャプテンアース(監督:五十嵐卓哉)
最終回まで見て充足感と終わってしまった喪失感を得たのはこれだけだったからです。前作スタードライバーの方が面白いけど観る価値を感じたのはキャプテンアースの方が上。不満は山ほどあるんですけどね。いちばんの問題は予算さえあればなぁ。板野一郎に認められし三人衆の一人である村木靖アクション監督によるスペクタルが観れたのに。これまた気が向いたら考察したい。
[HD] キャプテン・アース Captain Earth OP - YouTube
というわけで天邪鬼で勝手な2014アニメオブジイヤーが決まりました。
2014年の総括としてはあいかわらず数の作り過ぎによるクオリティの低下が多くみられました(一部は逆にリッチでしたが)。特にセルルックのフル3DCG作品が目立ちだす中で、他の作品での酷いCGが顕著になり、それが作品の出来に大きく影響しているようでした。ま、あとオレ好みのが少なかったかなと。ただ劇場アニメにはかなりハマれるものがありました。
来年最初の注目株は
夜ノヤッターマン
です
特に夜ノヤッターマンはヤバいことになりそうな匂いがプンプンします。演出チーフが中野英明さんですから意味不明な演出が観られそうです。楽しみ。