広島黒田の死球について
男気・黒田は悪人なのか?
オレが思うに黒田はいい投手だ。
だが悪役系ピッチャーなんだ。
中日亀澤への死球
藤浪からのビーンボールへの抗議
などネガティブな方向での話題も出てきた黒田選手
そして
2015年5月1日のヤクルト対広島戦
公式戦で黒田の全投球を視聴するのは初。
ヤクルトエース小川との投手戦が予想され試合開始直後からお互い1点もやれないという気迫ある投球が続いた
ヤクルト1点先制した次の回
2アウト2.3塁で
黒田は前打席でヒットを放っている山田に死球を与えた
山田は右ひじを抑え悶絶している。塁に出た後もずっとさすっていた。
そんな状況の山田へ謝罪ポーズをとらない黒田。
この場面、ヤクルトファンからは故意死球を疑う気持ちになる理由はあった
この回先頭打者荒木を打ち取ったあたりがラッキーヒットになる、中村抑えるも、まさかの安全パイ大引選手にクリーンヒットを打たれ、打者小川には狙ったバントを失敗させて進塁を防いだと思いきやサードのミスで、バント成功になってしまう。
そして前打席ヒットの山田。
あっさり見逃し2ストライクを奪い主導権は黒田にあるかにも思えた。
山田の狙いはアウトコース。
ここで黒田はインハイのツーシームを投げる
148キロの硬球が内角に迫ってくる、それをカットするべく振りに行く
が!ここで自慢のツーシームは山田目がけて鋭く曲がり慌てて避けようとする山田だが右ひじに当たってしまった。
もし開幕前にイメージする黒田だったらば
アウトコースボールゾーンから曲がってストライクになるバックドア
インコースボールゾーンから曲がってストライクになるフロントドア
で鮮やかに抑えそうではあった
しかし今日の投球は
ストライクゾーンから曲がってボールになる球が多かった
右打者には内角にツーシーム
左打者には内角にカット
どちらもぎりぎりでバッターへ向かってくる球だ
並みの投手の変化球なら120キロだいの変化球だったり曲がるのが早かったりするので避けるのはそう難しくはないかもしれないが黒田のツーシームは150キロ近く速度で手元で鋭く変化する。これは恐怖だ
当てようとして狙って当てたわけでは無い。
しかし
避けなければ当たる球を狙って投げた。
相手打者に恐怖をあたえるために。
当たるかもしれない
当たってもいい
その気持ちで投げた球だったはず
だから148キロの綺麗で鋭く曲がる完璧なツーシームがあの場所に投げれた
コントロールミスは無かった。
この日山田以外の右打者にも同じボールを投げていた。もちろん死球後も。
これが黒田の武器。
当たりそうな内角球でバッターをのけ反らせることこそが黒田の武器。
ボールかと思ったらストライクになるフロントドア、バックドアは黒田の真の武器ではないのだ。現に今日の試合ではほぼ投げてこなかった。
はっきり言ってビーンボールピッチャーだ
有名な選手だと東尾修投手が思い出せる
彼も勝つためにぶつけても構わないとギリギリの球を投げたタイプだ
黒田はマスコミの男気凱旋で持て囃されたが、本人の投球スタイルには合ってない
あくまでヒール役こそが彼の望む姿のはずだ
死球を与えても帽子を脱がないのはメジャーの癖が抜けていないのでも日本の礼儀を忘れたのでもなんでもない。
相手をいらつかせるために狙ってやっているのだろう
勝負師らしい勝つための最善を選ぶ冷血さ
黒田は勝てる投手だ。
だが少年の憧れになるようなタイプじゃない
光よりも影が似合う
俺はこれからも黒田を応援する
つぎ当てたらゆるさねぇけどな(ピキピキ