ライアン小川が完封勝利でヤクルトスワローズ連勝!!中村の好リードも冴え渡った!この同級生バッテリーが今のヤクルトの柱だ!ヤクルト1-0広島
2017年4月22日 ヤクルト1-0広島
7回雨天コールド
いつ中止になってもおかしくない雨天のなか
息の詰まるようなハイレベルの投手戦となった
はっきり言って広島先発岡田はとんでもない投手になっていた。とにかく球が速くてコントロール抜群。その直球と区別が付かないキレのあるカットボールで三振の山を築いた。去年は典型的なノーコンピッチャーだったのを広島はどんな魔法をかけたのか?球種の多さと投球術を除けば菅野と言っていい。なんでWBCに出ていないのか?という投球だった
ヤクルト打線は対策をしっかりと練って球種を絞り込んで挑みいくつかヒットは出た。中村のスリーベースヒットでノーアウト3塁という大チャンスを作るも岡田はギアを上げて150キロ超えるストレートでガンガン三振を奪い得点出来なかった
それでも6回裏に先頭打者荒木がヒット、山田四球でノーアウト1、2塁になるとそれまで岡田のストレートに合っていなかった4番バレンティンがファールで粘って9球目のスライダーを引っ張ると三塁線を破る先制タイムリーツーベースとなりこれが両チーム唯一の得点になった。正直まぐれ当たりと言っていい当たりだった気もするがまぐれは執念が生むもの。昨日からゴロでも全力疾走を繰り返したバレンティンの勝つことへの執念がツーベースに結んだと思う。
そして今日のヒーローは満場一致でヤクルト先発ライアン小川だった
初回から2つの四球で2アウトランナー1、3塁のピンチを招くと山田がマウンドに声をかけにいった
間違いなくダブルスチール対策の確認だろう。前回同じケースで小川が中村の送球をカットするサインを見逃したことが失点と敗戦に繋がったとき私はブログにチームで確認を密にとれと記したがまさにこういうプレーを求めていた。もちろん素人に言われるまでもなくプロなら当然の行為だとおもうが連敗中で負のスパイラルに陥っていたヤクルトは普段のプレーが出来ていなかったのだ。打線は不調でも今日のヤクルトナインは冷静だったのが良かった
結局このピンチは1塁ランナーのみ盗塁を許したもののバッター松山のピッチャー強襲の当たりを小川が冷静にさばいてピッチャーゴロに終わり無失点で切り抜けた
その後は小川の快投がとにかく光った
徹底して丁寧に外ギリギリ、内ギリギリに投げ分けて的を絞らせず、球威のあるストレートを基本にカットボールスライダーチェンジアップといった変化球を有効に使い分けて7回を被安打2に抑えた
勝負を焦らずスリーボールになっても甘い球を投げず厳しいコースを狙って投げていた
それで四球4つ与えたもののあくまで小川中村バッテリーにとって計算内の四球であった
何しろ1点取られたら負けというゲーム。最小失点という考えは許さない完封狙いだったのだろう
思えば先週の試合前インタビューで中村は完封を狙うといっていた気がする
まさに有言実行である
セリーグ最強の広島打線に真っ向から挑んで勝利したこのバッテリー
ヤクルトベンチは盤石のリリーフ石山秋吉がいる中で7回裏の打席に112球投げていた小川を変えずそのまま打たせた
小川の志願があったのだろうが去年までであれば代打を送られていただろう
先週は大量リードがありながらも8回1失点で変えた
今日は1点差という最も厳しく緊迫したゲーム
それでも真中監督と伊藤コーチは小川に託した
雨のマウンドを考えて小川のほうが信頼出来ると思ったのか。ランナーを出すまでと思ったのか
本当のところなにを考えてそうしたのかは分からない
だが
今日の試合だけでなく、東京ヤクルトスワローズの未来まで小川中村バッテリーに託したのだと考えるのはロマンチック過ぎるだろうか
思わず臭いことを感じてしまうほどのナイスゲームだった